寒い日が続いておりますが
皆さまはいかがお過ごしでしょうか。
私は先週インフルエンザにかかってしまいました。
修士論文の提出が控えており
外出できるようになった後は慌ただしい毎日を送りました。
私は大学院まで進み
一般的な人よりも2年長く学生生活を送りました。
来年からやっと社会人になれると思ってしまうほど
この2年は中身の濃く充実していました。
その中でも最も印象に残った出来事は
論文を掲載したことです。
論文というと卒業論文等卒業時に書く論文を思い描くかもしれませんが
研究業界では
雑誌に掲載された自分たちの研究成果をまとめたものを論文と呼んでいます。
掲載してもらえるには多くの審査をパスしていかなくてはならず
有名な雑誌は審査が非常に厳しいです。
また 投稿される雑誌は世界中の研究者が読むため英語で書きます。
私は学部4年生の時から
「 細胞のモデルを作成し
それを物理的視点 ( 私は物理屋なので ) から理解し
細胞の普遍的な性質を解明する 」
という研究に取り組んできました。
そして修士1年の春頃 まとまった研究成果が得られたため
論文作成に取り組み始めました。
そして1年半近くかけて雑誌掲載までたどり着くことができました。
就活の合間を縫って追加実験をしたり
時には研究室の仲間に実験を手伝ってもらったり
様々なことがありました。
当時はとても辛かったのですが
今思うとめったにできない経験をさせて頂き
頑張って本当によかったと思います。
このような経験をさせて下さった恩師には感謝の気持ちでいっぱいです。
研究業界という特殊な場所に身を置いたことで
普通では決してできないような特別な経験を
論文投稿だけでなく他にも多く経験しました。
そこで経験したことは
これから社会へ出ていくとき大きな武器になると思います。
それを生かして
社会に少しでも多く貢献できる人間になりたいです。
( 黒 )